石巻市に行ってきました☆
2012.06.28 Thursday by ざくろ-chindon-
このブログを読んでくださるみなさんに、少しでも早くお伝えしようと思ってましたが、
一つ一つ振り返りながら綴ってみたらこんなに時間がかかってしまいました!
更新が遅くなってすみません><
ハイっ!!
というわけで!!
6月22日〜25日 3泊4日で、宮城県は石巻市と峩々温泉に行って参りました。
「被災地でざくろをやりたいね。」
そんな話を始めたのは、昨年でした。
そして、リーダーの陽子のご友人で、宮城県の峩々温泉の六代目、竹内宏之さんのお力添えをいただき、
石巻市沿岸部にある3つの仮設住宅に伺う運びとなったのです。
まず最初に伺ったのは、小竹浜仮設住宅。
ざくろが晴れ女ならぬ、晴れバンドであることは徐々に知られつつあることですが、
その日もまさに快晴!
宿泊させていただいた峩々温泉から、車で約3時間の道のりですが、車中は朝食に峩々温泉の女将さんが作ってくださった優しさの詰まったお弁当をいただき、朝から大盛り上がりなのでした。
打ち合わせも兼ねて、リハーサル代わりの口三味線(それぞれのパートを歌うこと)。それは徐々に盛り上がり、大熱唱に。今回の訪問をずっと楽しみにしていた気持ちと相まって、元気いっぱいの車内でした。
そんな私たちでしたが、沿岸部に近づくにつれて、歌う気分にもなれなくなってくるわけで、、
目の当たりにした沿岸部の状況は想像を軽く越えてしまいました。
がれきの山、倒壊してしまった家の数々。
演奏本番までに気持ちの切り替えが必要でした。
でも、商店街も営業されており、倒壊した家屋の工事も進んでいました。
案内してくださった鈴木由美子さんとの待ち合わせ場所。
渡波駅。
可愛らしい。
そして、小竹浜仮設団地に到着。
HitotoHito Project(ヒトとヒトプロジェクト)さんの炊き出し前の10時から演奏スタート。
「天然の美」のリクエストをいただいたり、「テネシーワルツ」ではワルツを踊るお父さん、3才のノンちゃんと4才のヒロくんが一緒に踊ったり歌ったりしてくれて、大盛り上がりでした。
最後の「マンガイオ」では、ハンカチを振ってくださる姿も!
ユーモア溢れる小竹浜のみなさんでした!
演奏後はありがたいことに、皆さんと一緒にお昼ご飯。豚汁とおにぎりをいただきました。
「みんなで一緒に食べると美味しいね」と、お隣のおばあちゃんと話しながらご馳走になりました。
おばあちゃんが「青春時代を思い出して、とても懐かしかった〜」と、その青春時代のことをいろいろ教えてくださったことがとても嬉しかったです。
小竹浜で取れたシャコ海老。
初めていただきました。卵がぎっしり詰まっていて、パリパリしていて美味しかったです。
皆さんといただこうかと思いましたが、
お母さんたち曰く「私たちは毎日食べられるから良いのよ〜」とのこと。
羨ましい!
仮設住宅からは、小竹浜が見下ろせます。
波が穏やかでした。
この穏やかな波も、去年は津波と化しただなんて信じられませんでした。
自然の素晴らしさと怖さ、絶対的な強さを感じます。
この地区では毎月、津波を想定した避難訓練をしていたそう。
廃校になった学校の体育館での避難訓練は、一泊で行われ、非常食を食べるのだそうです。その訓練のお陰で、毛布も完備、非常食も新しいものが備わっていたそうです。
避難訓練の大切さがわかりました。
温かく迎えていただき、ありがとうございました!
小竹浜のみなさんに見送られ、次に向かったのは、折浜仮設団地。
昼下がりの、のどかな時間が流れていました。
こちらでは、お母さん方のパワーと細やかなお心遣いがとっても優しかったです。
涙を流しながらノリノリで手拍子してくださったお母さんの姿が忘れられません。
楽しんで手を叩きながら笑顔で涙を流す、私は今それを「楽し嬉し泣き」と名付けました。
私たちざくろとしては、その「楽し嬉し泣き」していただくことが本望です〜。
おじいさんには「命の洗濯ができたよ〜」と声をかけていただきました。
今も、思い出しながら涙が出てきます。
お母さん方に浜で捕れたアサリを使ったストラップを3つもいただきました。宝物☆
皆さんの温かさに、なんでしょう、、親戚のお家に来たような気分になってしまって、結構な長居をしてしまいました。小学5年生の明香ちゃんとサイン帳を交換したり、みなさんとお話していた時間はほんとうにあっという間に過ぎていきました。
寄せ書き。
なんと、お母さんのハンドバッグにまでサインをさせていただいちゃいました!
皆さん、本当にお元気でいてください!
後ろ髪を引かれる思いをしながらの帰り道に寄った、はまぐり浜にて。
たそがれていたイケメンさんに声をかけ、シャッターを押してもらいました。「なんで着物なんすか?」
そりゃそうですよね。海辺で突如現れた着物3人組なのでした。
そして夜は、宿泊先の峩々温泉にてチャリティーライヴをしました。
月夜の下にひっそり佇む峩々温泉。
深まる夜の静けさに、どっか〜ん元気に響くざくろサウンド(笑)
ここでも色々な出逢いがありました。東北が好き、宮城が好き、峩々が好き、いろんな想いで出逢えたみなさんとのご縁を大切にしていきたいです。
こんなに素敵な場所で演奏できて幸せです。
ご宿泊の方は仙台からお越しの方や、福島からの方、そして、「東北に行くことが自分のできること」と関東からいらっしゃった方など、温泉好き・東北にエールを!というお客様がいらっしゃいました。私は福島県出身でもあるので、こうした、東北を元気にするために動いてくださる方がいらっしゃることが、福島県民としてもとてもありがたく思います。
また、このチャリティーライヴでいただいた投げ銭は全額、峩々温泉の六代目の手によって、小竹浜仮設団地の方々を峩々に招待された際の食事代になるそうです。収益金の行き先がちゃんと見えて良いですよね!!私たちもライヴのし甲斐があります〜。
翌日は万石浦仮設団地へ。
朝早く出発する私たちのために女将さんが毎朝作ってくださったお弁当。
この日は、こんなメッセージ付きのお弁当でした。
小竹浜や折浜の仮設団地よりも規模が大きいところでした。
仮設団地暮らしでは、だんだんと部屋に籠りがちになってしまう方がいるそうで、半ば強制的にでも外へ出てもらうために、お茶会をしたり、イベントをするのだそうです。
今回も様々なハーブティーを取り揃えたお茶会の中で演奏させていただきました。
陽子氏は桜花ちゃんとオセロで遊んでおり、本気を出して桜花ちゃんに勝利した模様、笑。すっかり桜花ちゃんと仲良くなりました。こちらでも皆さんに楽しんでいただけたようで、嬉しかったです。
私たちも、最後の演奏になるので、自然に力も入りました。
また「テネシーワルツ」で踊ってもらいました!良かった!
最後にリクエストいただいた「北国の春」みんなで熱唱!
胸がズンと熱くなりました。
こちらでは、あっこちゃんのトレードマークの「傘」が人気で、あっこちゃんは「傘」をプレゼントしてきたようです★
そして、、実は、帰りには、再開したという浜の「牡蠣小屋」にちょこっと立ち寄りました。
万石浦を案内してくださった、よしのさんと。
よしのさん曰く「浜に元気が帰ってきた〜浜に牡蠣小屋がないのは不思議だもの〜」と。
2日間、3ステージの演奏を通して、たくさんの方に出逢い、感じ、涙腺もゆるゆるになり、そして様々な想いを噛み締めながら峩々温泉に帰りました。
そして帰りに雨が降り出すという!VIVA!!ざくろ晴れ女!!
峩々温泉に戻ると、フロントに・・・前の晩の峩々温泉での写真が☆
なんて嬉しいのでしょう。
被災地の痛々しい現場、自然の強さ、そこで前向きに生きる方々の姿、峩々のみなさんの大きな心、
すべてが私を「頑張らなくちゃいけないな」という気持ちにさせてくれました。
そして、この経験を被災地に行ってない人たちに伝える役目もあります。
自然を知る、本物を知る、大切なことは何かを知る。そんなことに気づけた4日間でした。
初日、宮城に向かう車の中で、私たちは確認しました。
勇気づけるとか、元気になってもらうとか、そういう大それたことはできないけれど、せめてざくろを聴いている時だけでも日々を忘れて少しでも楽しく思ってもらえたら良いね、と。
それなのに、私たちがこんなに元気をもらい、身も心も浄化されたような気持ちになりました。この4日間のことはずっとずっと忘れません。
そして、この石巻ツアーにあたって、大きなお力をいただいた峩々温泉の皆様に心から感謝しています。
とっても素敵空間で、そこに流れている時間が自然時間でした。
飲泉といってお湯も飲めます。
Check!!→峩々温泉http://www.gagaonsen.com/
六代目・竹内宏之さんと奥さんの美咲さんとの夕ご飯タイムでお二人のお話を伺うのがとても楽しかったです。峩々の自然で育ち、温泉のプロでもある竹内さんに温泉の入り方を伝授していただいたり、また、自然を大切にし感謝していきたい気持ちにもなりました。
自然を知る、本物を知る、大切なことは何かを知る。そんなことに気づけた4日間でした。
そして、気持ちを共有できたざくろのメンバーの存在に感謝します。
そしてそして、音楽をやっていて本当に良かったと想いました。
ライヴでお金を貯めて(^_^)♪・・・また必ず石巻に行きます!!
ぜったいぜったいぜ〜ったいに☆☆☆
みなさん、どうかお元気でいてください!
本当に、ありがとうございました!
クラリネット さいとー。